イベントインフォメーション
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2018.01.15
1.はじめに
石炭灰は発電用ボイラー等での石炭利用に伴い不可避的に発生するもので、石炭灰の有効利用は、石炭の円滑な利用を進める上で、前提条件となる重要な事項であります。そして、近年その必要性が指摘されている循環型社会の形成にも大きく資するものです。石炭灰有効利用シンポジウムは、この目的に近づくために、今回はNEDO主催、JCOAL事務局の体制で平成29年11月21日(火)に、千代田区北の丸公園内にある科学技術館サイエンスホールにて開催致しました。
2.開催概要
事前申込者数202名のうち当日参加者は177名、講師パネラー17名、JCOAL関係者26名の計220名が集い、盛大に開催致しました。橋本部長の司会により、NEDO環境部坂内部長の開会挨拶、METI石炭課猿橋課長補佐の御挨拶、東北大学久田教授のご挨拶をいただきました。その後、3つのセッション(セッションⅠ:石炭灰有効利用への取組について、セッションⅡ:石炭灰有効利用における中長期戦略について、セッションⅢ:石炭灰の普及拡大への取組について)が開催され、最後に塚本JCOAL理事長の閉会挨拶で締めくくられました。
セッションⅠでは、ふくしま環境リサイクル関連産業研究会の取組み、石炭灰混合材料有効利用ガイドラインや石炭灰混合材料の環境安全性についての基調・特別講演、セッションIIでは各分野のパネラーからご発表いただいた中長期戦略についてのパネルディスカッションが開催され、セッションⅢでは、個別技術の取組み状況について意見交換を行なわれました。
写真 セッションⅡ 中長期戦略パネルディスカッション
また、パネル展示会では、石炭灰有効利用に関する統計データや製品の紹介を行いました。
写真 パネル展示会
3.おわりに
平日の日中であったため、参加者は全て社会人で灰の専門家という特殊なシンポジウムでありましたが、多くの方々にご出席頂き、無事、成功裏に終えることができました。発表後の質疑応答やパネルディスカッションでの議論から石炭灰に対する関心の高さが伺え、関係各位のご協力に感謝すると共に今後もこのような取り組みを継続していきたいと考えております。
プログラム |
9:00~ 開場、受付 9:30~ 開会 9:30~9:40 主催者挨拶 9:40~9:50 来賓御挨拶 9:50~10:00 土木学会石炭灰混合材料の利用拡大に向けた設計施工指針 |
セッションⅠ : 石炭灰有効利用への取組について |
10:00~10:30 特別講演 「福島イノベーションコースト構想における 県の取組について」講演資料 福島県 商工労働部 産業創出課 主幹 栗花 信介 10:30~11:15 基調講演「石炭灰混合材料の有効利用ガイドライン策定 と活用について」講演資料 福岡大学 工学部 社会デザイン工学科 教授 佐藤 研一 11:15~12:00 特別講演「石炭灰混合材料の環境安全品質評価法 について」講演資料 国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター 循環利用・適正処理処分技術研究室 室長 肴倉 宏史 |
12:00~13:00 昼食・休憩(展示見学) |
セッションⅡ : 石炭灰有効利用における中長期戦略について |
13:00~13:25 パネリスト:「海外最新動向とJIS灰の利用に関する中長期戦略 について」講演資料 一般財団法人電力中央研究所地球工学研究所 構造工学領域コンクリート工学G 上席研究員 山本 武志 13:25~13:50 パネリスト:「石炭灰の土木・建築資材への利用拡大に向けて ~北海道の事例から~」講演資料 北電興業株式会社 土木環境部石炭灰事業室 石炭灰事業グループ GL 小野寺 収 13:50~14:15 パネリスト:「中国電力におけるHiビーズ(石炭灰造粒物)を活用した 沿岸域での底質改善事業への取り組み ~環境浄化材への利用に関する 中長期戦略について~」講演資料 中国電力株式会社 電源事業本部 石炭灰有効利用グループ 副長 中本 健二 14:15~14:40 パネリスト:「石炭灰の魚礁への利用に関する中長期戦略について」 講演資料 株式会社アルファ水工コンサルタンツ 執行役員 綿貫 啓 14:40~15:10 パネルディスカッション 座長:宇都宮大学 地域デザイン科学部 社会基盤デザイン学科 教授 藤原 浩已 |
15:00~15:25 休憩・展示会見学 |
セッションⅢ : 石炭灰の普及拡大への取組について |
15:25~15:50 パネリスト:「石炭ガス化溶融スラグの普及拡大に関する取組に ついて」講演資料 一般財団法人石炭エネルギーセンター 技術開発部 次長 松田 裕光 15:50~16:15 パネリスト:「セメントを使用しないFAコンクリートの製造技術 開発と実用化に向けた取組」講演資料 中川ヒューム管工業株式会社 執行役員 人見 隆 一般財団法人電力中央研究所地球工学研究所 構造工学領域コンクリート工学G 主任研究員 菊地 道生 16:15~16:40 パネリスト:「生物共生型Faブロックに関する取組について」 講演資料 酒井鈴木工業株式会社 社長 齋藤 茂、主任 佐藤 基次 16:40~17:10 パネルディスカッション 座長:石川工業高等専門学校 環境都市工学科 教授 福留 和人 |
17:10~17:20 閉会挨拶 |
17:30~19:20 意見交換会 |