Q1:土木・建築分野では石炭灰はどの様に利用されているのか?
地盤改良材
①クリンカアッシュ
ゴルフ場やグランドなどの優れた中層材として、また、ゴルフ場などの土壌改良材にクリンカアッシュが利用されています。
クリンカアッシュは砂状で、孔隙があるなどの特徴から、締固めに伴うCBR値の変動が小さく、安定性、排水性、及び保水性に優れているので、軟弱地盤の改良、排水・造成・整地など、地盤改良・土壌改良に用いられています。


②フライアッシュ
軟弱地盤の地盤強度を改良する技術としてフライアッシュを利用した深層混合処理工法が開発されています。
(出典:日本フライアッシュ協会ホームページ)
下層路盤材
わが国でも従来からクリンカアッシュの路盤材への利用が研究されており、実用化されております。
また、フライアッシュは数%セメントを加え、セメント安定処理したフライアッシュの下層路盤への適用については、現場試験によって、他の道路材料と同等の性能を有することが実証されています。


(出典:日本フライアッシュ協会ホームページ)
アスファルトフィラー材
アスファルト舗装要綱により石灰石の代替としてJIS灰の使用が認められており、フライアッシュのボールベアリング効果によりアスファルト量を低減できます。

(出典:日本フライアッシュ協会ホームページ)
消波ブロック等 ※
石炭灰、セメントおよびスラグ骨材を海水で混合し、密度2.3g/cm3以上を確保できる硬化体を製造し、消波ブロック、方塊ブロックなどを製造した事例です。各ブロックの適用箇所を図に示しています。



※(出典:石炭灰混合材料有効利用ガイドライン(震災復興資材編))
建材ボード
OAフロアのフロアボードとして、フライアッシュを主原料(60%)とし、火山礫などその他ガラス繊維を強化材として加え、フェノール樹脂を添加し、プレス加工したものが加工性に富み、かつ、不燃性のフロア材として実用化されています。

(出典:日本フライアッシュ協会ホームページ)
コンクリート2次製品
コンクリート二次製品(コンクリートブロック等)に用いられるコンクリート用混和材として利用されています。
また、粘土瓦、れんが、タイルなどの窯業製品の粘土代替原料に利用されています。

(出典:日本フライアッシュ協会ホームページ)
人工軽量骨材
主原料としてフライアッシュを、副原料として粘結剤や比重調整剤を混合し、水を添加して小粒型の人工軽量骨材です。
構造用軽量コンクリート用骨材や外壁材並びにプレキャストコンクリート等コンクリート二次製品用骨材として使用されています。

(出典:日本フライアッシュ協会ホームページ)