2024.10.15
プレスリリース

米国ワイオミング大学およびJX石油開発株式会社とのCO₂鉱物化に関する覚書の締結について

プレスリリース本文

当機構は、このたび、米国ワイオミング大学およびJX石油開発株式会社(当機構会員、以下、「JX石油開発」)と、CO₂鉱物化に関する包括的な覚書 (以下、「本覚書」)1014日に締結いたしましたので、お知らせいたします。

当機構は、2016年にワイオミング州政府との間で石炭貿易、CCUS研究開発等での協力に関わるMOUを締結したことに端を発し、2021年より日米協力プロジェクトとして環境省委託事業 環境配慮型CCUS実証拠点・サプライチェーン構築事業委託業務(固体吸収剤による分離回収技術実証)を実施しております。同業務は、米国ワイオミング州ジレット市に位置するDry Fork石炭火力発電所に隣接するIntegrated Test Center(以下、ITC)において実施しており、202310月にはITCを管轄するワイオミング大学エネルギー資源学部(School of Energy ResourcesSER)との間で、クリーンコールテクノロジー、CCUS、水素、レアアースおよび石炭灰利用等に関する研究開発での相互協力に向けたMOUの締結を行いました。

 当機構は、本覚書を締結することで、特に将来的な現場実証試験に関する技術的・事業的な基礎的検討をワイオミング大学およびJX石油開発と共に加速・深化させ、日本と世界のカーボンニュートラル実現に貢献してまいります。

 なお、一般的にCO₂は一定の条件下において水と岩石との間で化学反応を起こし、鉱物として固定されることが知られております。本覚書の主題であるCO₂鉱物化は、この化学反応を利用し、地下に圧入したCO₂を固体の鉱物として貯留することでより安全かつ安定した状態でCO₂を地下に貯留可能な有望な手法の一つとなることが期待されており、JX石油開発はCO₂鉱物化プロジェクトを積極的に進められてきました。また、米国のワイオミング大学は、米国エネルギー省から支援を受けて現場実証試験を予定しているなど、CO₂鉱物化研究の最先端を行く大学の一つです。

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右から:

一般財団法人カーボンフロンティア機構 理事長 塚本修

ワイオミング大学エネルギー資源学部長 Holly Krutka

JX石油開発株式会社 執行役員 e-テクノロジー・イノベーションセンター長 有賀康人