2023.10.11
お知らせ

プレスリリース 米国ワイオミング州で石炭火力発電所燃焼排ガスに対する環境影響評価試験のためのCO2分離回収技術実証試験設備が竣工

プレスリリース全文

一般財団法人カーボンフロンティア機構(以下、カーボンフロンティア機構)は、川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)と共同で、2023109日に米国ワイオミング州ジレット市に位置するDry Fork石炭火力発電所に隣接するIntegrated Test Center(以下、ITC*)において、CO2分離回収技術実証試験設備の竣工式を執り行いました。

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本実証試験は環境省委託事業「環境配慮型CCUS一貫実証拠点・サプライチェーン構築事業委託業務(固体吸収剤による分離回収技術実証)」により実施するもので、ITCCO2分離回収設備を設置し、Dry Fork発電所から排出される排ガスよりCO2を分離・回収する際のアミン由来の物質の環境影響評価試験を実施するものです。

 実証試験に採用されるCO2分離・回収技術は、川崎重工が独自に開発したアミン固体吸収剤を用いてCO2を分離回収するもので、従来のアミン吸収液法による技術と比較して低温蒸気によるCO2の分離回収が可能なため、より省エネルギー効果の高い技術として期待されています。

カーボンフロンティア機構と川崎重工は、本実証試験を通じてCO2分離回収技術をより強化し、炭素循環社会の実現を目指すことで、カーボンニュートラルの達成に貢献していきます。

 

* ITCはCO2分離回収技術開発を目指す研究者へ発電所実排ガスを提供しサポートする技術開発拠点です。今回の竣工式はカーボンフロンティア機構/川崎重工、ITCとの共催で行われたものです。

 「米国ワイオミング州でCO2分離回収技術実証試験設備の起工式を開催」(2023630日付)

https://www.jcoal.or.jp/news/2023/0630.html