2021.09.01
お知らせ

「エネルギー移行期における石炭火力の新たな役割」についてASEANエネルギーセンター(ACE)とJCOALが共同戦略レポートをまとめました

2021年9月1日-ACEとJCOALはASEAN石炭フォーラム(AFOC)と連携しつつ、第4次MoUの下で協力継続中です。2020年11月、「エネルギー移行期における石炭火力の新たな役割」Policy Brief(PB)を公表しました。

その後、同PBによる、ASEANのエネルギー移行期において石炭火力が果たし得る新たな役割に関する考え方を共同戦略レポート"ACE-JCOAL Strategic Report on the New Role of Coal-Fired Power Plant in the Era of Energy Transition" として展開すべく、議論を重ね、本日、同レポートを両機関が同時に公表することとなりましたので、報告申し上げます。

同レポートについては、ASEANとして利用可能なあらゆる電源を有効活用し順調な経済成長を確保しながらエネルギー移行に向けた取り組みを各国のエネルギー・電力事情、経済社会状況を十分考慮しながら進めて行きたいとする見解を有しており、JCOALとしては、その考え方を尊重しつつ、ASEANが地域としてあるいは国ごとに最善の対応を取り力強くエネルギー移行期の取り組みを進めていけるように、日本の技術的知見及び経験並びに諸外国の事例共有に努めました。検討の過程で考案されたGFI(Grid Fluctuation Index)は、比較的一般的なデータのみで将来の系統変動を一定の制度で予測可能とする指標であり、本レポートにおける提言と合わせ、今後ASEAN各国の政策担当者による活用が期待されております。

私どもとしまして、本レポートが、ASEAN及び各国の国別関連政策、施策及び方策の検討を進めていく上で参考となることを願っております。また、それがきっかけとなり、日本の関係機関、企業との連携・協力が進むよう、祈念しております。

最後になりますが、本レポートをACEと共同で作成するにあたりご指導及びご支援をいただきました経済産業省及び国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)並びにご協力いただきました日本の関係諸機関に、心より御礼申し上げます。