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Press Release プレスリリース

「米国ワイオミング州ITC(Integrated Test Center)におけるCCU 及びカーボンリサイクルに係る共同プロジェクト実施に関する覚書」の締結
~日米の技術協力による新たなCO2 利用の技術開発の展開~

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一般財団法人 石炭エネルギーセンター(JCOAL)

2019年7月18日 

 

(参 考)

「米国ワイオミング州Dry Fork発電所内ITC(Integrated Test Center)におけるCCUおよびカーボンリサイクルに係る共同プロジェクト実施に関する覚書」の概要

 

JCOALは、2019年6月、Wyoming Infrastructure Authority、Columbia大学及びGreenOre Clean Tech LLC とCCU及びカーボンリサイクルに係る共同プロジェクトの実施に関する覚書を締結した。

この覚書は、対等、相互利益及び互恵を基盤として、締結者間におけるJOINT PROJECTの実施に関して、互いに最善の努力をする関係を確固たるものにすることを目的としている。 JOINT PROJECTとは、コロンビア大学のライセンスによってGreenOre Clean Tech LLCが実施したカーボン利用およびカーボンリサイクリング技術研究開発を基に、ワイオミング州ITC(Integrated Test Center)で、JCOAL及びワイオミング州の資金で実施されるプロジェクトを意味する。

実際のJOINT PROJECT実施に関しては、共同事業を実施する前に、締結者は、公開事項、機密事項、名前の使用、IPの権利、データ使用およびその所有権、法的責任、賠償、資金、事業内容について記載した研究開発協定を締結する。

 

CCU・カーボンリサイクル

CCUはCarbon dioxide Capture and Utilizationの略であり、発電所や工場などの排ガス中に含まれる二酸化炭素を回収し利用する技術のことである。排ガス中には窒素など二酸化炭素以外のガスが多く含まれているため、二酸化炭素のみを選択的に回収する技術が開発されている。二酸化炭素は現在も溶接用ガス、ドライアイス、炭酸など様々な用途に利用されており、また、枯渇油田において石油の増進回収(EOR)に用いられることもあるが、排出量に比べて利用量が少なく、新たな用途開発が求められている。

カーボンリサイクルとは、CCUの中でもCO2を資源と捉えて多様な炭素化合物として再利用していくための技術であり、2019年2月に経済産業省に設立されたカーボンリサイクル室により提唱された。人工光合成やメタネーション、鉱物化などによりCO2から素材や燃料を製造する技術や、海洋生態系へCO2を吸収固定させるブルーカーボンなどがカーボンリサイクル技術として挙げられている。

 

ITC(Integrated Test Center)

ITCは,次世代のエネルギー技術を育成するために、官民が協力して設立したDry Fork 石炭火力発電所に隣接する施設で、ワイオミング州Gillette市近くのDry Fork石炭火力発電所からの実排ガスを使って、CCUS技術開発を実施する場所を提供するものである。2014年に、ワイオミング州からの1500万ドル、企業からの500万ドル及びNational Rural電力協会からの百万ドルの予算で設立された。また、Basin 電力協同組合は、Dry Fork石炭火力発電所のホストとして、エンジニアリングや建設のマネージメントサービスとしての労務を提供した。

 

Wyoming Infrastructure Authority

Wyoming Infrastructure Authorityは、ワイオミング州政府の機関で、ワイオミング州の電力関連の送電、発電設備のほか、CCUSや先進的なエネルギー技術、石炭輸送などのインフラ整備により、ワイオミングの経済発展に係る事業をサポートしている。

 

Columbia大学

Columbia大学は、米国ニューヨーク市に本部を置く私立総合大学で、アイビー・リーグの一つ。イギリス植民地時代に英国国王の勅許により創立されたキングズ・カレッジが起源。各種大学ランキングで常に最上位に位置する米国屈指の名門校で、全米で5番目に古い大学である。米国の大学でも特に学生の国際色が豊かなことで知られ、外国籍の学生比率は33%に達する。これまで34名の元留学生が世界各国で大統領・首相となった。コロンビア大学が最初に大きな成果を挙げたのは自然科学・工学分野で、米国初の原子核分裂もコロンビア大学で成功している(1939年)。レーザーやMRI技術も物理学部で開発されており、これまで10人のノーベル物理学賞受賞者を輩出している。

 

GreenOre技術及びGreenOre Clean Tech LLC

GreenOre技術及びGreenOre Clean Tech LLCは、コロンビア大学のAh-Hyung (Alissa) Park教授の研究室におけるCCUS及び未利用資源利用の研究によるもので、スラグをCO2と反応させて付加価値の高い製品(炭酸カルシウム、酸化鉄、シリカ、アルミナ)を製造する技術である。GreenOre Clean Tech LLCは、Xiaozhou Sean Zhou氏(CEO)とPark教授により設立されたGreenOre技術をベースとするベンチャー企業である。

 

JCOAL(一般財団法人石炭エネルギーセンター)

JCOALは、石炭及び再生可能エネルギー、CCUS/カーボンリサイクル等に関連する技術開発、技術の普及・移転、新規事業化の支援、人材の育成等を行うことにより、地球環境問題への対応を図り、わが国における一次エネルギーの安定供給と産業経済の健全な発展に寄与することを目的とした一般財団法人である。

 


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