クリーン・コール・デー

「クリーン・コール・デー」とは平成4年に当時の通産省が石炭の普及広報活動のために制定したもので、毎年9月5日と定められています。
石炭は重要なエネルギー源として、我が国をはじめ多くの国と地域で利用されてきました。
特に、アジアの発展途上国を中心に、その経済発展を支えるエネルギー資源としての期待が大きく、今後もその需要が増大していくものと見込まれていますが、 石炭は他のエネルギーに比べて二酸化炭素の排出量が多いことから、欧州諸国を中心に脱石炭の動きが顕在化しています。
石炭は引き続き重要な電源の一つであるだけでなく、製鉄などの産業用原料としても重要な資源であり、OECD諸国の中でもとりわけ自給率の低い我が国にあっては、長期安定供給確保に向けた施策を継続していく必要があります。
また、クリーン・コール・テクノロジー(Clean Coal Technology: CCT)において我が国は世界最高レベルにあり、石炭への依存度が大きなアジアや東欧を中心に日本の技術を普及することによって、これらの国々の経済発展と地球規模での環境改善に貢献することができます。
このような石炭利用の社会的認知と合意形成を図ることを目的に、クリーン・コール・デー(9月5日)を中心とした期間に一連の石炭広報活動をすすめて参ります。