Q2:どのようにしてできたのか?

石炭火力発電所で使用されるボイラとしては流動床ボイラもありますが、ここでは微粉炭ボイラを対象とします。

微粉炭ボイラでは、微粉炭を燃焼させたあとの残渣として石炭灰が発生します。発生箇所により、ボイラ炉底から採取されるクリンカアッシュ(砂状)、節炭器・空気予熱器から採取されるシンダアッシュ(粉状)、および集じん器から採取されるフライアッシュ(粉状)に分けられます。

フライアッシュとシンダアッシュは共にサイロに収集された後、気流分級器によって分級されます。分級細粉は粒の細かいフライアッシュ、粗粉はシンダアッシュや粒の粗いフライアッシュを集めたものです。
なお、石炭灰のうち85~95%がフライアッシュとして回収され、5~15%がクリンカアッシュとして回収されます。

石炭灰の発生工程
図 石炭灰の発生工程

(出典:日本フライアッシュ協会のホームページ)