イベントインフォメーション

石炭灰混合材料有効利用ガイドライン(エージング灰(既成灰)編)の発刊にあたって

1.はじめに

  一般財団法人石炭エネルギーセンター(JCOAL)では、石炭火力発電所等から発生する石炭灰の土木分野での用途拡大を目的に、平成22年度以降「港湾工事における石炭灰混合材料の有効利用ガイドライン」、「石炭灰混合材料有効利用ガイドライン(震災復興資材編)」及び「石炭灰混合材料有効利用ガイドライン(高規格道路盛土編)」を発刊してきました。平成28年度は、既成灰(エージング灰)の利用に向けたガイドラインを発刊し、その成果を広く普及させる一環として、平成29年2月6日に講習会を開催しました。

なお、本ガイドラインは弊センターのホームページに公開しております。

2.石炭灰混合材料有効利用ガイドライン(エージング灰(既成灰)編)概要

本ガイドラインは、H27年度のMETI補助事業において、高橋委員長(東北大学教授)のもと、9委員が石炭灰の最終処分場の延命化と再資源化を目指した利用方法を取りまとめたもので、H28年度のNEDO調査委託事業において、更に内容を精査し、この度公開に至ったものです。エージング灰(既成灰)とは、石炭火力発電所で発生する新生灰のうち、湿潤化させて、1ヶ月~数年間据え置かれた石炭灰と定義され、性状の安定性や重金属類、特にふっ素、ほう素、セレンの溶出量の低減が期待されるなどの特徴を有しています。

  • 第1章 総説
  • 第2章 エージング灰の特徴と混合材料の特徴
  • 第3章 混合材料の分析、試験
  • 第4章 エージング灰の調達方法

3.ガイドライン講習会開催状況

(1)概況
講習会は、受講者44名、その内訳は、エネルギー関係者12名、石炭関係者8名、建設関係者7名、環境関係者6名他が参加しました。橋口JCOAL専務理事の開会挨拶の後、NEDO環境部 阿部主査から御挨拶をいただきました。浅田幹事(清水建設㈱)のエージング灰掘り起しの必要性について説明の後、各章の講演が行なわれ、その間二度の質疑応答で、個別の疑問点への解説が行なわれて閉会しました。講師は、成田委員(前東北電力㈱、現東北発電工業㈱)、井野場委員((一財)電力中央研究所)、荒井委員(中央開発㈱)、宮澤委員(㈱エイト日本技術開発)に担当いただきました。この講習会は、土木学会のCPDプログラムに認定され、登録も行なわれました。

20170726fig01.png 埋立廃棄物の掘削方法:オープン掘削方法と矢板やケーシング等の土留工を施した掘削方法
(石炭灰混合材料有効利用ガイドライン(エージング灰(既成灰)編)より抜粋)

4.おわりに

  国内の石炭灰の有効利用率は、98%(H27年度実績)の高いレベルにありますが、70%弱はセメント分野で占められており、この集中を改善するとともに、将来のリスクを軽減するために、いまなお利用率に占める割合が、20%弱に留まる土木・建築分野での利用拡大が大いに期待されております。このような状況下、JCOALがこれまでに発刊した4種のガイドラインが、少しでも皆様のお役に立ち、石炭灰利用促進につながれば幸甚です。


ページの先頭へ