Q4:石炭灰の有効利用として、今後の課題はないのか?

石炭灰の利用先は現在セメント原材料約6割程度を占めています。将来セメント分野での需要が減少した際、石炭灰が多量に余り、管理型廃棄物処分場を圧迫する可能性があります。この様な事態を避けるためにセメント分野以外での有効利用技術の開発が課題であります。

石炭灰の発生量とセメント生産量
図 石炭灰の発生量とセメント生産量

これまでは、セメント1t生産する際の石炭灰利用の原単位を増やすことで対応してきました。セメント原材料における石炭灰の原単位は、他の産業副産物を利用することを考慮すると150kg程度の原単位が上限となります。

セメント1t当りの石炭灰利用量の推移
図 セメント1t当りの石炭灰利用量の推移
(※セメント生産量はセメント協会ホームページデータを引用)